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blog ナゴブロ 院長ブログ

空色のスポーツカー

2018/05/19

最近車のタイヤの音が気になっていました。何か滑る様な音に思えます。
普段はあまり車に乗りません。5年前から乗る様になったバイクがとてもお気に入りで、普段はバイク通勤です。大型バイクとスクーターを楽しく乗り分けています。健康のために駅まで歩いて電車通勤、も心がけていますよw。

そして、車を点検修理に出しました。
開業して今年で12年。地域ですこし認知度が上がったのかもしれません。気がつかないふりをしていますが、立派なおっさんにもなっています。
今流行の忖度していただいたのか、車の会社の人がかっこいい代車を用意してくれました。
じゃじゃーん、空色のスポーツカーです!
今風に言うと、超カッチョいい! ・・今風じゃないか。

大学時代、時代はバブル末期で、世の中はまだ浮かれた空気に包まれていました。
僕も背伸びして自分の車を持っていました。うちは医師の家系ではなく、大学も公立でした。ただ自宅生だったので生活費はあまりかからず、アルバイトをして車を買いました。
この時、バブルの世相に後押しをされたのか、初めて買った車はサーブというスウェーデン車の中古でした。ちょっとオシャレごついセダン。
かなり恥ずかしいアオハルの時間を共に過ごし、いろんなところに出かけました。
貧乏学生には維持も大変で、ガソリンスタンドではいつも「レギュラー20、キャッシュで!」がお約束。
洗車もあまりせず、女子達には「洗車して。汚いから乗りたくない」などと言われていましたが、バンカラ学生気取りの勘違いだった僕は、あまり気にしませんでした。そりゃ、もてなかったわけですねw。

2年後に大事な相棒だったサーブ君は、家庭教師のアルバイト先の家の前で追突され、可哀想に廃車になってしまいました。その後、何台かの車を乗り継ぎました。中古車屋を始めた友人(今では学習塾チェーンのオーナーです)からお安いニッチな外車探してもらい、プジョー、ルノー、フィアット、アウディと相棒は変わりました。
歴代の相棒は皆マイナーな車たちで、共通項はスピードが出ないこと笑。雑な乗り方をして故障してもお金がかかるだけだと、結構大切に乗りました。

社会人になって初めて買ったのは三菱パジェロ。思い出の地・アフリカでの活躍(パリ・ダカール・ラリー)に強いシンパシーを感じていた僕に迷いはありませんでした。海や山が好きな僕にはうってつけの存在。その後、今に至るまで四駆・SUVを乗り継いでいた僕にとって、スポーツカーという存在はまさに未知のジャンルだったのです。

ここ2~3年、テンションが上がることが減りました。それがあたり前の歳なのかも、男性更年期かも、復興支援活動で必要以上に心を抑える習慣になったのかもしれません。ワクワクを探して、でも見つからないおじさんピ-ターパン。
毎日膨大な診療と医師会や学会そして学校検診の仕事をこなしていると、それだけで単調に日々が過ぎてしまうので、モノクロの毎日に思ってしまうのかもしれません。
もちろん、砂漠のような生活をしているわけではありません。バイクで出かけるのは大好きだし、海辺で犬と過ごすのは安らぐし、ラジオで映画を語るのも楽しい。
しかし何だろう、心のきらめきってどんなだったのかなー。

そんなある日、空色のスポーツカーが現れたのです。
それは、圧倒的なパフォーマンスを誇る大人の玩具。作り上げた職人の心が伝わる美しき躯体。そしてウキウキする空色の空間。
運転席は乗り込むのも窮屈なコックピット。操縦席に伝わる官能的なレスポンスと、驚くべきブレーキ反応。まあ、男の子なら夢中になる宝物ですね。

スポーツカーに乗っているやり手の友達に話たら、懇切丁寧に運転法を教えてくれました。この年になって車の運転の仕方を習うとは思わなかったけど、面白くて聞き入っちゃいました。そして先達の教えは実際役に立ちます。
木曜日、早起きして箱根に行きました。ターンパイクから伊豆スカイライン、走ったの何年ぶりだろう。おー、おー、おーって感じでした。
伊豆で海ぎわの露天温泉と、早川漁港の大原さんのふわふわアジフライもいただきました!

憧れの女子とデートみたいな1日でした。これからはスポーツカーに一人で乗っているおじさんを優しい目で見てあげよう。そして、いつか空色君が本当の相棒になるといいな。