診療理念
当院の診療理念について
少子高齢化と医療費の増大、アレルギー患者の比率の増加と低年齢化、メタボリック・シンドローム・・・
現在の医療を取り巻く環境は、こうした言葉で語られています。
なごや耳鼻咽喉科は、3つの大きな目標を掲げ、地域の皆さんの健康に取り組んでいます。
①早期診断・早期治療
大きく医学が進歩した現在、しかし病気そのものがなくなることはありません。
皆さんの健康を損ねる病気の芽をいかに早く摘み取るかで、生活の幸福度は大きく変わります。病気を進行させる前に、患者さんの治療をいかに速やかに行うかがポイントになります。
早期受診で、病気が早いうちに治療を行い、すぐに治る。これが医療の理想です。
しかし、患者さんが病院を受診する時、それは調子が悪い・おかしいと思ってからすぐばかりではありません。
仕事が忙しくてなかなか病院に来られなかったり、病院嫌いでなんとなく二の足を踏んで受診が遅れる方もいます。
そうしたすべての場合においても、最短での診断・最短での治療開始で、最高の治療結果を低料金で提供する事を目指しています。
そのため、当院ではいくつかの工夫を行っています。
まず、正しい病名診断のためにどうしても必要な検査を、素早く受けていただきます。
場合により、連携している病院で検査を受けていただきますが、多くの場合、その場で検査の日にち・時間を予約し、病院の受診回数を減らします。
個々の疾患でも通院の負担の少ないような治療のスケジュールを決めます。
例えば、小児の急性中耳炎では、鼓膜切開などの処置を行うか、薬と通院治療で頑張るか、抗生剤を使うか使わないか、抗生剤を使うのであれば何がもっとも効果があるかを、適切に判断・決定します。
アレルギー性鼻炎や花粉症では、早期診断のあと、レーザー治療などを取り入れ、なるべく通院回数や薬の内服を減らすようにしています。
睡眠時無呼吸症候群では、入院をしない検査で診断を急ぎ、3つの治療法の中から選択した治療を行っています。無呼吸症治療で、高血圧や糖尿病が軽くなったり、内服がやめられる方もいます。
②患者さん本位の医療
今、医療の質が大きく問われています。医療の現場も大きく揺れています。
産科や小児科、外科の医師不足とそれによる過酷な勤務実態。地域による医療格差。そうした問題は、医師個人や医療機関単位では、残念ながら到底解決するものではありません。
そんな中、私たち現場の医師が出来ることは、志の原点に立ち返って、いかに患者さんのそばにたって医療が行えるかということだと思います。
当院では、まず日々の診療の中で、患者さんにわかりやすい医療を行うことに勤めています。
診察内容や検査結果を患者さんに提示しながら、絵や模型を使ってていねいに説明しています。
当院では電子カルテを導入していますが、カルテ内容はすべて患者さんのものであるという考えで、要望があれば、記載事項はすべて開示できるように準備しています。
紹介状の内容も、原則すべて患者さんにお伝えし、確認してもらっています。
学校検診の後、学校から渡されるお手紙のお返事は、文書代はいただいていません。基本的に学校関係の書類は、無料で協力しています。
当院では、可能な限り往診もお引き受けしています。
今のところ、人手の問題でクリニックでの診療が優先となりますので、往診できる範囲に限りがありますし、往診時間も一般時間外となってしまいますが、ご相談に応じています。
③アンチ・エイジング
アンチ・エイジングというと、今はまだなんだか怪しげなイメージをお持ちの人が多いと思います。
美容外科的なケミカルピーリングや、プラセンタ注射とかいうものかしら。難しそうな名前の成分の高額のサプリメントとか。
もともとのアンチ・エイジングの意味とは、年をとるデメリットに対抗することです。
日本は世界的にも有数の長寿の国であり、私たちはみな平等に年老いていきます。その中で年をとることによって起こりうる負の現象(=病的状態や病気につながる状態)を、少しでも少なくする工夫を皆さんとともに考えていきたいと思っています。
一般的には、内蔵機能の低下や動脈硬化、白髪やしわ・しみといった外見的な変化、目や耳といった感覚器と運動能力の低下によって老化は引き起こされます。そしてなにより、そうした変化によって気持ちが衰え、消極的になり、明るい気持ちが減ってしまうことが一番問題だと思います。
当院では、耳鼻咽喉科として、「聞こえ・聴力」「飲み込み・嚥下」の課題に取り組んでいます。
「聞こえ・聴力」では、加齢による難聴に対して、お一人お一人に最も適した補聴器の処方を行っています。補聴器も安いものではありません。
当院では、優秀な補聴器の専門家の協力の下に、患者さんにあった補聴器を選び、それを1週間の無料貸し出しを行っています。
一定期間実際に使用していただいて、生活上の改善が確認できれば購入していただいています。使用した上で違和感が強ければ、また他の機種を試してもらいます。
高度難聴の方には、身体障害者福祉法45条の指定医として、聴覚障害の障害認定を行います。
障害認定取得後には、補聴器購入時に福祉からの支援がありますし、多くの行政サービスが受けられるようになります。
「飲み込み・嚥下」は年齢とともに、やはりその能力が少しずつ下がります。
嚥下障害は、脳血管障害や神経内科的疾患を原因とするものも多くの割合で見られます。嚥下障害は、まず飲み込みの検査で原因を診断し、手術やリハビリなど、治療を選択しています。協力をお願いしている病院で検査や手術を受けていただく場合もありますが、日常の生活の中で嚥下の工夫やリハビリが重要です。
そうした医学的知識に基づいたアンチ・エイジングの課題に取り組みながら、皆さんに明るい生活を送っていただけるよう協力させていただいています。
バリアフリーの院内では、待合での時間を楽しく快適に過ごせるような工夫をし、また、待ち時時間を少なくするように、携帯電話から利用できる予約システムを導入しています。
なにより、スタッフ一同、笑顔と親切をモットーに、皆さんの来院をお待ちしています。



