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レーザー治療、睡眠時無呼吸症候群

blog ナゴブロ 院長ブログ

夏の東北探訪記

2020/08/20

年齢がバレますが、仮面ライダー世代です。
悪の秘密結社・ショッカーと、正義の戦士・仮面ライダー。
おっさんになってからバイクに目覚め、ハーレーを飛ばして稚内や鹿児島まで無駄に(笑)風になりに行くようになったのは、子供の頃に憧れたヒーローの背中を追いかけているのかもしれません。
残念なことにリアルな世界は、白か黒かの二元論で成立してはいません。正義か悪か、仮面ヒーロードラマの様な世界ならどんなに楽でしょう。

春から世界を混乱させているコロナウィルス。
政府の迷走も極まるばかりなのか、トホホ政策が連発しています。
医療者として、コロナ禍で徹底した自粛を行うべきか、経済を回すべく外で消費活動すべきか。
矛盾した正義に思い悩む日々です。
そんな中での夏休み旅行の思い出です。お時間があればお読みください。

政府の「Go To Travel 」キャンペーンに振り回された感の強いこの夏。
3月からのコロナ禍でウツめく気持ちを盛り上げるために、夏休みの家族旅行に行きました。東北紀行・世界遺産探訪の旅です。

三密を避け、公共交通機関や宿泊施設にお世話にならない方法として、キャンピングカーでの旅行を選びました。最近のキャンプブーム、キャンピングカーブームに興味があったのです。そして、長津田近郊にキャンピングカーレンタルの会社を見つけ、これなら、と予約したのでした。

初めてのキャンピングカー旅行、初めてのクレソン・ボヤージュ。世界遺産探訪の旅、最高でした!
旅の始まりは診療の後、夜8時過ぎの車のレンタルからでした。キャンプ道具一式を詰め込み(忘れ物多過ぎ涙)、東名高速から首都高で都内を通過し、東北道を北上しました。SAで佐野ラーメンの後、深夜の宮城のPAで余裕の仮眠。早速キャンピングカーの機動力始動です。

翌朝第一の目標、世界遺産・平泉に到着し、文化遺産センターで予習してから中尊寺へ伺います。広大な中尊寺全部が素晴らしく、当時の藤原家の栄華が偲ばれます。いにしえの黄金の国ジパング伝説の起源に想いを寄せ、そしてお目当ての金色堂はまさに圧巻。毛越寺も素敵でした。

名物のわんこそばを堪能した後、小岩井農場へ伺いました。海外の様な雄大な牧場。噂のソフトクリームはフローズン&天国の味です。キャンプ料理用の食材もがっつり購入。車の大きな冷蔵庫が助かります。
夜は秋田県の秘湯・乳頭温泉へ到着。休暇村のキャンプ場(星4つ)でキャンプ飯を堪能しました。休暇村の温泉も白濁のぬめり湯がなんともいい。キャンプ飯の後、夜は車内のエアコンがどれだけ快適なんでしょう。本来自然と触れ合うキャンプですが、心地よさには勝てません。

翌朝、乳頭温泉を代表する有名な鶴の湯旅館に向かう予定でしたが、途中の道が狭いダート道で、大型キャンピングカーで行くのは厳しいと言われ、急遽、黒湯温泉へ行きました。ここが建物・泉質ともに思った以上に素晴らしく、秘湯の旅を満喫しました。
そこからいよいよ最終目標、白神山地へ向かいました。弘前からの途中、県道28号線からのダム湖津軽白神湖の景色も雄大です。湖からの枯山水がカナダみたい。

キャンプ場はアクアグリーンビレッジANMON(虫が多く星3つ)。フリーサイトは1泊500円という極限の安さです。ただ、あいにくの雨でした。ここはまさに居住空間と常設ベッドのあるキャブコンの真骨頂。楽々キャンプで、サイドオーニングにも本当に助けられました。深夜はどしゃ降りでしたが、雨音を子守唄に安眠。テントの旅だったら辛かったでしょうね。

翌朝、旅の目的である原始のブナ林を、ガイドさんに導かれトレッキングしました。大地の歌、木々の声、もののけの森を十分に楽しみました。冷えた湧き水の美味しさは言葉にできません。

同じもののけの森の世界遺産として高名な屋久島も、8年前に行きました。人気の2か所の違いは、屋久島は世界遺産認定の前に施設されていたトロッコの鉄道路があり、大掛かりにトレッキング路が設備されています。そのところどころにインスタ映えする光景。
白神山地はそうした設備がなく、世界遺産認定の後は建設が不可能ですので、むしろ渋さの光るそして演出間のない自然。多分300年前もこんな感じだったんだろうな。
冬は雪に閉ざされる厳しい北国と、豊潤な南の島の違いでしょう。
コロナのせいで静かな夏だったからか、雨が上がらり切らない朝のトレッキングだったからか、周りに全く人影がなく、森の神様にずっと見守られているような温かい気持ちにあふれた山歩きでした。
感動の白神山地の後は、弘前で煮干しラーメンから南下し、仙台で本場の牛タンを経て、最終泊地の福島・フォレストパークあだたら(星5つ)に到着です。
ここは新しくきれいな施設で、いい感じの林間露天温泉もあり、広い区画の各サイトに電源と水道があるという便利さ。炊事場やゴミ捨場もきれいで全国屈指の人気も納得のオートキャンプ場でした。

最終日、日光で3つ目の世界遺産にチャレンジする予定でしたが、くたびれたのでのんびり出発、プラプラ道の駅で名産の桃に感激し、素朴で味深いわっぱ飯を堪能し、不思議な巨大スーパーを探検して帰ってきました。
充実と感動と満腹の4日間でした。

気になるキャンピングカー、走行馬力は残念ですが(今回借りたガソリン車より、ディーゼル車のほうが強力だそうです)収納が多く、車内に大きなテーブルがあり、流しのシンクと調理台と電子レンジがあり、家庭用エアコンがついていて、すぐにゴロンできる常設ベッドがあるキャブコンは最高!
最高に楽しめた弾丸ツアー・奥の細道キャンピングカー編・家族旅行でした。