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レーザー治療、睡眠時無呼吸症候群

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年末あいさつ

2020/12/30

2020年が終わろうとしています。
年内の診療を終了し、ほっとした気持ちで皆さんへのご挨拶を書いています。

今年一年を振り返ると、間違いなく新型コロナウィルスの1年でした。
医学的な一つの疾患の流行という案件にとどまらず、世界的なイベントであるオリンピック(それも私達に多大な影響がある東京大会)を押し流し、日本やアメリカの政治にも大きな影響を与え、何よりも働き方を含めて世界のあり方を変えてしましました。
その破壊力は、SARSやエイズウィルスの比ではありません。
6月のブログに書いた話なので長く書かないでおきます。そして新型コロナが医療界に与えた影響がいかに大きいかも、皆さんもご存知の通りです。

そもそも医療の世界では、大学病院などの先端医療を担う組織、地域の一般病院として入院治療や夜間・休日などの医療を担保する組織、当院を含め地域医療の前線を担う診療所・クリニック、公衆衛生や予防医学が強い保健所などから成り立っています。
癌や難病の治療を含め、普段から大学病院や基幹病院には大きな責務を背負っていただいています。
私たち診療所の医師は医師会に所属して、基幹病院との役割分担を行うことで社会への責任を負担しています。

今回の新型コロナウィルスの感染拡大は、社会システムを攻撃しまた、医療崩壊という形で医療者の守備範囲を破壊しました。
私たち医療者は今何をすべきなのか。
私は、医療の原点に立ち返り、医師を目指した時の気持ちを思い出して日々を過ごそうと思います。

患者さんが減少した現在、受診された患者さんのお話をじっくり聞く時間があります。
時間も取れるという意味では、忙しさにかまけてさぼり気味だった日々の勉強も行えるはずです。
正直、新型コロナからの心理的・経営的・雑務的ダメージで心が疲弊しており気合が必要ですが笑。
粛々とやるべき仕事を行うことを心掛けています。

今年は、アレルギー性鼻炎のレーザー治療を127人の患者さんに行いました。
睡眠時無呼吸疑いに対する夜間睡眠検査を68人の患者さんに行いました。
現在116人の患者さんにN-CPAP治療を行い通院していただいています。
来年以降も、一般耳鼻咽喉科診療、アレルギー性鼻炎のレーザー治療、睡眠時無呼吸診療を大きな3本の柱に、めまい診療、小児耳鼻咽喉科診療も含めて一生懸命診療を行う所存です。

今年、緑区医師会の副会長を拝命しました。
医師会の中では、毎週木曜日に日産スタジアムの駐車場で行っている、新型コロナウィルスのドライブスルーPCR検査を担当させていただいています。それ以外は災害医療も専門です。
新型コロナウィルスによる崩壊が叫ばれる医療を守る砦の、役に立つ一人になりたいと願っています。

新しい年が皆さんと世界にとって希望と健康に満ちたものでありますようにお祈りしています。